レコンギスタから見るヒロイン
レコンギスタ先行上映会行ってきました。
セリフの独特さ、いわゆる富野節のテンポの良さと底抜けに明るいストーリー、少年の冒険が始まるワクワク感が凄い面白く、放送が凄い楽しみになりました。
ストーリー、キャラどれも良かったのですが見て気になったのがヒロインの新鮮さです。
主人公に好意を寄せているノレドと敵として現われ主人公が一目ぼれしたアイーダという二人のヒロインがいるのですがこの二人が主人公と好意を寄せあう関係ではあるのに全く今の深夜アニメの主流のヒロインと大きく違うように見えたのです。
もちろん見た目は二人とも可愛いのですが一般的に男が可愛いと思う仕草や表情をしないのです。ノレドは主人公と常に行動しようとし、気になっている女性がいることに気に食わなく嫌味を言うし、付きまとうから男からしたらめんどくさいと思うタイプ。アイーダは主人公のこと嫌いだし、それを表に出しまくりだしキッツイナーと見てて思う。でもこの話はそこも含めて各キャラの成長を描いていくと思うから見てて全く話の面白さを邪魔しません。
ではどこが今の流行りのヒロインと違うのかというと
それは可愛さが視聴者へ向けてか、話に向けての違いなのではないかと思いました。
今のアニメに多いタイプは主人公が男だろうか女子しかでなかろうが視聴者に人気が出るような可愛さをある程度考えられてる気がします。特にラブコメに顕著なのが主人公に対する好意の行為。主人公に対して女の子らしい仕草をしたとき主人公はそれに気づかないかかわいいなぐらいの軽いリアクションをします。主人公は女の子の可愛い姿を出すための装置の役割でありヒロインとの関係を進め、話の展開は起こさないようになっています。
これは視聴者に可愛いヒロインの姿を見せ続けるためにあえて関係を進展させない見せ方であると思います。
しかしレコンギスタはこの真逆でした。
まずヒロインを可愛くみせるためのアニメではないので、萌えが無くて当然です。
でも、主人公に好意を寄せるノレドは全くあざとくありません。
ヒロインの感情は主人公に向けられてるものでありそれはストーリーを進める上で、必要なものです。別に可愛くない訳ではないんです。むしろ男(主人公、視聴者)にこびてない分キャラの自立した考えと生き様が出ていて好感がもてました。
キャラを可愛く見せるあざとい演出は主人公への好意の現われですがそれは主人公ではなく視聴者に向けられて作られているものであり、レコンギスタはそうではなく好意は主人公に向けたものであり無駄にこびてない所が良かったです。